播彦が考えるおもたせとは、人と人の心を近づける「上質な手みやげ」。
それは、相手の好みや暮らしぶりを想像し、喜ぶ顔や驚く顔を期待して、
選び抜かれたものであると思います。
本来、おもたせとは、受け取った手みやげを指す言葉です。
「おもたせで失礼ですが……」という決まり文句には、
「すてきなおみやげを選んでくれてありがとう。一緒に楽しみましょう」
という、訪問に対する感謝と敬意が込められています。
おいしさを分かち合うことで、笑顔が生まれ、心がもっと近くなる。
おもたせは、日本に古くから伝わる粋な振る舞いです。
そして現代では、上質な手みやげという意味もまとうようになりました。